数滴の血液、がん「9割」判別

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    数滴の血液、がん「9割」判別 微量元素に着目 

    千葉県がんセンターなどの研究チームは、数滴の血液を検査して90%近い確率でがんを診断できる方法を見つけたと発表した。血液中の微量元素の濃度ががんの種類によって異なることに着目し、その組み合わせで診断する。検査に必要な処理や測定方法は簡単で体への負担も小さいという。

    さらに研究を重ね、実用化につなげたいという。

     

    千葉県がんセンター研究所と神奈川県立がんセンター臨床研究所、光触媒脱臭装置メーカー「レナテック」(神奈川県伊勢原市)でつくるチームが、経済産業者の助成を得て研究した。

    微量元素の測定機器は半導体を製造する際に使う機械を流用して開発。

    血清に含まれるナトリウムや鉄、亜鉛など17種類の微量元素を計測し、元素の多い・少ないのパターンや組み合わせによって、がんかどうかや、がんの種類を診断する。

     

    研究チームが、膵臓がん、前立腺がん、大腸がん、乳がん、子宮体がんの5種類のがんについて、がん患者計約960人とがんではない約550人の血清を調べたところ、90%近い確率でがんの種類を診断できた。

    胃がんや肺がん、卵巣がんなどの研究もしており、最終的に8〜10種類のがんを判別できる見通しという。

     

    参考・引用  

    朝日新聞・朝刊 2017.10.31


    マダニ ペットからも感染

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      ペットからも感染 唾液や血液通じ

      森や草原に生息するマダニに人が直接かまれることで感染すると考えられていた重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。

      最近になって犬や猫など身近な動物を介して人に感染することが確認され、関心が高まっている。

       

      昨年、西日本に住む50代の女性が衰弱した野良猫にかまれ、SFTSを発症して数日後に死亡。マダニにかまれなくても、SFTSウイルスを持った動物の唾液や血液などを通じて人に感染することが初めて確認された。

       

      今年6月にも体調を崩した飼い犬を看病した徳島県の40代男性が感染。

      下痢や発熱の症状が約1週間続いた。

       

      厚労省によると、マダニが少ない都市部の犬猫は外飼いでもSFTSウイルスに感染する可能性は低い。

       

      ペットからの感染は極めて珍しいケースだが、同省はペットが体調を崩したら動物病院を受診するように注意喚起している。

       

      参考•引用

      日本経済新聞•夕刊 2017.10.25

       


      心臓硬化の背景を解明 TRPC3

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        心臓硬化の背景にたんぱく質

        心臓病の原因の一つとされる心臓の硬化の仕組みについて、の生理学研究所(岡崎市)などが解明したと発表した。

        2016年12月19日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

         

        心不全患者の約半数は「拡張機能障害を伴う心不全」(HFpEF)とされている。

        主な原因は心臓の硬化とみられるが、詳しい仕組みがわかっていなかったという。

         

        HFpEFの患者は、左心室に血がたまりやすい状態になる。

        そうすると、風船が膨らむように内側から心筋を引っ張ってしまう。

        心臓は膨張を防ぐために、硬くなって心不全を引き起こすという。

         

        生理学研究所の西田基宏教授らによると、硬くなるのは心臓が組織内のコラーゲン線維を蓄積するためだ。

        今回、西田教授らの研究で、コラーゲン線維の蓄積に重要な役割を果たしているのが、心筋細胞膜にあるたんぱく質「TRPC3」であることをつきとめた。

         

        心筋細胞膜が引っ張られる際、コラーゲン線維の生成を誘導する働きがあるという。

        TRPC3を欠損させたマウスで実験したところ、心臓の硬化と心不全がほぼ完全に抑えられた。

        西田教授は「TRPC3の働きを阻害する薬ができれば、心不全の新たな治療法として期待できる」と話す。

         

        参考・引用

        2016.12.19


        早産予防薬で子にぜんそく

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          早産予防薬で子にぜんそく 長期間の使用に注意 

          国立成育医療研究センターは14日までに、早産予防の目的で使われる子宮収縮抑制剤「塩酸リトドリン」を妊婦に投与すると、生まれた子供が5歳になった時にぜんそくになるリスクが高まるとの研究結果を発表した。

           

          同センターは「塩酸リトドリンは、新生児死亡の大きな要因である早産予防のための有効な薬だが、使用が長期にわたる場合は注意すべきだ」と指摘している。

           

          同研究チームは、妊娠時に塩酸リトドリンを投与された94人と、投与されなかった1064人を比較。薬を使用した場合、子供が5歳になった時のぜんそくの有症率が13.8%だったのに対し、使わなかった場合は9.2%と差が出た。

           

          さらに詳しく調べると、投与日数が20日以上と長い場合や累積使用量が1.6グラム以上と多いグループで有症率が高いことが分かった。

           

          ぜんそくは就学後に自然治癒することも多いため、同センターは、さらに長期間、薬とぜんそくの関連を調べる必要があるとしている。

           

          参考・引用

          日経新聞・夕刊 017.10.14


          飼い犬からマダニ感染症

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            飼い犬からマダニ感染症 世界初確認、徳島の男性

            https://news2.medy-id.jp/news/detail/118833?d=3ev3A8hv3G40M2545995&utm_campaign=mail&utm_medium=mail&utm_source=201710111800

            徳島県は(2017年10月)10日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、県内の40代男性が飼い犬から感染したと発表した。

            厚生労働省は、犬からの感染確認は世界初としている。

             

            男性は発熱や下痢、嘔吐(おうと)、犬には発熱や軟便などの症状が出たが、いずれも回復している。

             

            6月初旬、犬が体調不良となり動物病院を受診し、同下旬にSFTSと診断された。

            男性も6月中旬、体調不良となっていた。

            犬の診断結果を受け、男性の血液を調べた結果、感染していたことが9月下旬に判明した。

             

            男性にはマダニにかまれた痕がなかったが、9月初旬に採取した血液から、数カ月以内にSFTSウイルスに感染したことを示す抗体が検出されたため、犬から感染したと判断した。

            犬に直接触れて世話をしており、度々手をなめられていた。

            口や皮膚の傷などを通じて感染した可能性が高いという。

             

            犬は主に室内で飼育しており、散歩で外に出た際にSFTSに感染したとみられる。

            県によると、犬のSFTS発症を確認したのは国内初。

             

            SFTSを巡っては、2013年に国内初の患者が確認された後、これまで西日本を中心に約300人の感染が報告され、今年は約70人と最多。

            7月には野良猫にかまれた後に発症し、死亡した例も報告された。

             

            厚労省は「体調が悪い動物との接触や、餌の口移しなどペットに対する過剰接触は控えてほしい」と呼び掛けている。

             

             

            <私的コメント>

            動物病院での診断が素晴らしく、そのことが飼い主のマダニ感染症の診断もついたという美談だと思います。

            「男性の血液を調べた」のが動物病院だったのか医療機関なのかは、この記事からは読み取れません。

            そもそも、動物病院で人間の採血ができるのかも正直言って分かりません。

             


            COPD患者へのスタチン使用

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              COPD患者、スタチン使用で全死亡が減少

              https://medical-tribune.co.jp/news/2017/1004510965/

              慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のスタチン使用は全死亡の減少につながる可能性があると、カナダのグループがChest(2017; 152: 486-493)に発表した。

               

              COPD患者は心血管疾患の合併率が高く、スタチンの処方率が高い。

              同グループは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の集団管理データを用いて、COPD患者のスタチン使用と死亡との関係を検討した。

              スタチンの使用についてはCOPD診断後の1年間に確認した。

              主要評価項目はスタチン使用確認後1年間の全死亡、副次評価項目は肺関連死亡とした。

               

              登録基準を満たしたCOPD患者は3万9,678例で、うち7,775例(19.6%)が使用確認期間中に少なくとも1種類のスタチンの処方を受けていた。

              使用確認後1年間の全死亡は1,446例だった。

               

              多変量解析の結果、スタチン使用群の推定全死亡ハザード比(HR)は0.79で、21%のリスク低下が示唆された。

              肺関連死亡のHRは0.55であった。

               

              <私的コメント>

              「全死亡の減少」といわれても今ひとつピンと来ません。

              対象がCOPD患者ではなく(少なくともスタチンを使用する理由がある)スタチン使用者全体での(スタチン非使用者)との比較、つまりスタチン使用により全死亡がどれだけ減少するかというスタンダードがないとCOPD患者で特に有効性が高いという結論にはなりません。

              肺関連死亡も減少することは興味深いことですが、そのメカニズムについては考察されているのでしょうか。

               


              「がん」 10年生存率

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                引用

                朝日新聞・朝刊 2016.1.26

                 

                 

                 

                 

                 

                引用

                日経新聞・朝刊 2016.2.7


                再生医療で肝硬変治療

                0

                  ロート製薬、再生医療で肝硬変治療 新潟大と治験開始 

                  ロート製薬は27日、肝硬変治療用の再生医療製品の臨床試験(治験)を始めると発表した。

                  他人の体から手術の際などに取りだした脂肪の中にある特殊な細胞を培養し、患者に注射する。肝硬変は肝臓の組織が繊維状になって硬くなる疾患で、これまで有効な治療法が少なかった。

                  新潟大学と組んで実施し、2020年度の承認を目指す。

                   

                  C型肝炎や肝硬変の患者を対象に、新潟大学医歯学総合病院で治験を始める。

                  18年12月までをめどに15人を目標として治験を実施する。

                   

                  脂肪に含まれる「幹細胞」と呼ぶ特殊な細胞を用いる。

                  他人の脂肪から幹細胞を採取して培養し、患者の静脈に注射して肝臓へ届ける。

                  幹細胞が出す物質により、繊維状に硬くなった肝臓組織の再生を促す。

                   

                  国内には肝硬変の患者が40万人程度いるとみられる。

                  症状が進行した患者に対しては肝移植などを施すが、肝硬変の有効な治療法は少なかった。

                   

                  参考・引用

                  日経新聞・朝刊 2017.7.28


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