経口抗がん剤で生存率向上 膵臓手術後に使用
■膵臓がんは早期発見が難しく、手術で切除できる患者は2〜3割と少ないが、手術できた場合はS―1で再発を抑える方法が新たな標準治療になる可能性が高いという。
■研究代表者の上坂克彦・静岡県立静岡がんセンター副院長は「患者にとって大きな福音になる」と話した。
■2007〜10年、患者をS―1を使うグループとゲムシタビンを使うグループに分けて6カ月投与。
昨年7月まで追跡し、データを解析すると、2年後の生存率で17ポイントの差がついた。
■S―1の使用では下痢や食欲不振などの副作用が見られたが、副作用を理由に投薬が続けられなくなった人はゲムシタビンより少なかった。
■S―1は手術できない膵臓がんを対象にした以前の試験では、ゲムシタビンとほぼ同等の効果があるとされた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2300X_T20C13A1CR0000/
出典 日経新聞 Web刊 2013.1.23 版権 日経新聞社