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卵巣がん腹膜転移の仕組み解明

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    卵巣がん腹膜転移の仕組み解明 リスク予測の可能性

     卵巣がんが進行して腹膜に転移する仕組みを、国立がん研究センターと名古屋大の研究グループが見つけた。腹水を調べれば転移のリスクを予測できる可能性がある。

    英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに28日、発表した。

     

     卵巣がんは、国内で年1万人近くがかかる。

    自覚症状があまりなく、患者の40〜50%はがん細胞が腹膜まで広がり、進行した状態で見つかる。

     研究チームは、がん細胞から分泌されるエクソソームという小さな袋状の小胞が、腹膜表面に触れると、部分的に腹膜が壊れ、転移が起きることをマウスの実験で確認した。

    エクソソームにはMMP1というたんぱく質を作るために遺伝子を写し取った物質が多く含まれていた。

     早期の卵巣がんの患者74人のがん組織を調べたところ、MMPI遺伝子を写し取った物質の量が少ない患者25人は10年生存

    率が100%だったのに対し、多い患者49人は6割以下だった。MMPIがたくさんあるほど転移リスクが高まることが示唆された。

     国立がん研究センター研究所の主任分野長は「腹水に含まれるエクソソームを調べて腹膜転移の可能性が高いとわかれば、経過観察の間隔を短くすることでがんの進行を早めに察知して対処できる。将来的には新しい治療法の開発につなげたい」と話す。 

     

    参考・引用

    朝日新聞・朝刊 2017.3.2


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