= 大腸がん発症に関わる仕組み解明 新たな治療法に期待も =
・慶応大先端生命科学研究所の曽我朋義教授らのチームは、大腸がんの発症に関わる代謝の仕組みを解明した。
大腸がんの予防や治療法の開発につながる可能性がある。
・がん細胞は正常な細胞とは異なる代謝で、生存に必要なエネルギーをつくり出していることは知られていたが、仕組みはよくわかっていなかった。
チームは、香川大学病院の大腸がん患者275人からがん組織と正常な組織を採取し、代謝物の濃度を測定。
遺伝子解析などで分析した。
・その結果、大腸がんの代謝は良性腫瘍の段階から変化していることがわかった。
また、大腸がん組織に多く現れるMYCと呼ばれるがん遺伝子を抑制すると、がん細胞の増殖が低下することを確認した。
(米国科学アカデミー紀要・電子版に掲載)
100年来の謎、大腸がんの代謝が変化する仕組みを解明
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1709/14/news032.html
・慶應義塾大学は、100年来の謎だった、がんの代謝を制御する因子を初めて明らかにした。
・大腸がんの代謝に関わるのはがん遺伝子MYCであり、MYCとMYCが制御する代謝酵素遺伝子の発現を抑制することで、大腸がん細胞の増殖も抑制された。