都市部に偏る医師、不足地域で一定期間勤務を...5病院団体が提言
・全国自治体病院協議会など5病院団体は7日、医師が都市部に偏り、地方で不足する地域偏在問題の解消に向けた提言書を厚生労働省に提出したと発表した。
・提言書は、病院や診療所の管理者になる条件として、医師が不足する地域で一定期間勤務するよう提案。
また、地域医療の確保に関する国の責務を明確にし、厚労省や文部科学省、総務省など関係省庁が協力して問題に取り組むため、検討の場を設置するよう求めた。
・偏在問題を巡っては、厚労省の有識者会議が年内をめどに対策をまとめる予定。
参考・引用
読売新聞 2017.9.8
私的コメント;
「全国自治体病院協議会」と「日本医師会」とはどのような関係なんでしょうか。
「全国自治体病院協議会」は間違いなく病院経営者(使用者)の団体であり、(管理職以外の)勤務医は両者ともに蚊帳の外です。
一頃、本◯何某先生が勤務医(労働者)の団体を立ち上げていたようですがどうなったんでしょう。
地域偏在問題は、研修医制度や専門医制度、そして(良し悪しは別として)大学医局の弱体化など厚労省の方針が原因であることは明らかです。
そのあたりの本質的な原因を追求せず、(若い先生にとって)魅力のない地方中小病院に医者をまわせというのは虫のいい話ではないでしょうか。
まず第一に関係省庁が真剣に地域偏在問題に取り組むべきです。
地域偏在問題解決に新設医科大学の認可はなんの解決にもなりません。
第一、学生そして今後の卒業生の質の担保は何らされていません。
恐ろしい話です。