乳房の予防切除

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    乳房の予防切除、選択肢に 厚労省指針、がんリスク低減 

    遺伝性乳がんの原因となる遺伝子変異が見つかった場合に、将来がんになるリスクを減らすための予防的な乳房切除手術を「考慮してもよい」と明記した初の診療指針を、厚生労働省研究班がまとめたことが27日、分かった。

     

    予防切除は、米国の人気女優が手術を受けたことを2013年に公表し、話題となった。

    国の研究班が指針を作ったことで、予防のための遺伝子検査や切除が治療の選択肢の一つとして国内に広がる可能性がある。

     

    日本で推計年間9万人が発症する乳がんの5〜10%は遺伝性とされ、中でもBRCA1、BRCA2という遺伝子のいずれかに変異があるために発症するケースが多い。

     

    指針では、この遺伝子の変異が見つかった場合の両乳房予防切除について「乳がん発症のリスクを低下させることは確実だが、死亡率改善のデータはない。細心の注意のもと、行うことを考慮してもよい」と指摘した。

     

    ただ、手術は医師の側から勧めるのではなく、患者自らの意思で選択することが原則とした。

     

    乳房を切除しても乳がんを完全に防げる保証はなく、保険適用外の自費診療となる。

    指針では、ほかにも乳房の磁気共鳴画像装置(MRI)などの検査法があり、遺伝カウンセリングを受け、十分な説明を受けて理解した上で行う必要があると強調した。

     

    また30歳未満で遺伝子変異がある場合、マンモグラフィー(乳房エックス線撮影)は、被ばくによるがん発症の危険性が高まるため「推奨されない」とした。

     

    参考・引用

    日経新聞 2017.10.28


    数滴の血液、がん「9割」判別

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      数滴の血液、がん「9割」判別 微量元素に着目 

      千葉県がんセンターなどの研究チームは、数滴の血液を検査して90%近い確率でがんを診断できる方法を見つけたと発表した。血液中の微量元素の濃度ががんの種類によって異なることに着目し、その組み合わせで診断する。検査に必要な処理や測定方法は簡単で体への負担も小さいという。

      さらに研究を重ね、実用化につなげたいという。

       

      千葉県がんセンター研究所と神奈川県立がんセンター臨床研究所、光触媒脱臭装置メーカー「レナテック」(神奈川県伊勢原市)でつくるチームが、経済産業者の助成を得て研究した。

      微量元素の測定機器は半導体を製造する際に使う機械を流用して開発。

      血清に含まれるナトリウムや鉄、亜鉛など17種類の微量元素を計測し、元素の多い・少ないのパターンや組み合わせによって、がんかどうかや、がんの種類を診断する。

       

      研究チームが、膵臓がん、前立腺がん、大腸がん、乳がん、子宮体がんの5種類のがんについて、がん患者計約960人とがんではない約550人の血清を調べたところ、90%近い確率でがんの種類を診断できた。

      胃がんや肺がん、卵巣がんなどの研究もしており、最終的に8〜10種類のがんを判別できる見通しという。

       

      参考・引用  

      朝日新聞・朝刊 2017.10.31


      大腸がん発症に関わる仕組み解明

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        = 大腸がん発症に関わる仕組み解明 新たな治療法に期待も =

        ・慶応大先端生命科学研究所の曽我朋義教授らのチームは、大腸がんの発症に関わる代謝の仕組みを解明した。

        大腸がんの予防や治療法の開発につながる可能性がある。

         

        ・がん細胞は正常な細胞とは異なる代謝で、生存に必要なエネルギーをつくり出していることは知られていたが、仕組みはよくわかっていなかった。

        チームは、香川大学病院の大腸がん患者275人からがん組織と正常な組織を採取し、代謝物の濃度を測定。

        遺伝子解析などで分析した。

         

        ・その結果、大腸がんの代謝は良性腫瘍の段階から変化していることがわかった。

        また、大腸がん組織に多く現れるMYCと呼ばれるがん遺伝子を抑制すると、がん細胞の増殖が低下することを確認した。

        (米国科学アカデミー紀要・電子版に掲載)

         

         

        100年来の謎、大腸がんの代謝が変化する仕組みを解明

        http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1709/14/news032.html

        ・慶應義塾大学は、100年来の謎だった、がんの代謝を制御する因子を初めて明らかにした。

         

        ・大腸がんの代謝に関わるのはがん遺伝子MYCであり、MYCとMYCが制御する代謝酵素遺伝子の発現を抑制することで、大腸がん細胞の増殖も抑制された。


        乳がん転移 画像で診断

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          乳がん転移 画像で診断 手術不要、患者の負担減 

          乳がんがわきの下のリンパ節に転移しているかどうかを、手術をせず診断する手法を開発したと、大阪急性期・総合医療センター(大阪市)のチームが発表した。

           

          コンピューター断層撮影装置(CT)と磁気共鳴画像装置(MRI)を組み合わせた画像解析で分かるという。

           

          乳腺外科の主任部長によると、100%近い正診率が得られており、同センターでは既にこの手法で転移がないと判断した場合は手術をしない臨床試験を開始。

          患者の負担軽減が期待される。

           

          私的コメント;

          ここでの「手術をしない」は「腋下リンパ節郭清術をしない」という意味です。

          「乳房(部分)切除術をしない」という意味ではありません。

           

          かつて早期の乳がん患者には、転移を防ぐためにわきの下のリンパ節を全て切除する「郭清」という手術が行われたが、郭清しなくても転移しないケースがあり、手足がむくむ浮腫など後遺症の問題もあった。

           

          近年では「センチネルリンパ節」と呼ばれるリンパ節の一部を摘出して転移を調べる生検で無駄な郭清をなくす方法が取られているが、手術が必要で、同様の後遺症の恐れがあった。

           

          新手法では乳がんの摘出前に、腫瘍の近くにCT用の造影剤を注射し、リンパ管を通じてわきの下のリンパ節に取り込ませることで、センチネルリンパ節の場所をCTで特定。

          MRI用の造影剤も注射するが、がんが転移した場所には取り込まれない特性があるため、両方の画像をあわせて分析することで転移の有無を判断できる。

           

          参考・引用

          日経新聞・朝刊 2017.7.24

           


          抗がん剤の効果 微粒子で事前予測

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            抗がん剤の効果 微粒子で事前予測

            東北大学の研究チームはコニカミ入ルタと共同で、分子標的薬と呼ぶ抗がん剤の効果を投薬前に精度よく予測する手法を開発した。

            がん細胞を攻撃する際に標的となるたんぱく質に、光を出す微粒子をくっつけて顕微鏡で観察。

            たんぱく質の量から効果を割り出す。

            治療薬の適切な選択につながるとみている。

             

            微粒子は蛍光色素を大量に含んでおり、従来の方法に比べて300倍以上の感度で目的のたんぱく質の量を正確に測定できる。

            乳がん患者から切除した組織で試すと、がん細胞の表面にある「HER2」と呼ぶたんぱく質と結合するようにした。

            HER2の量がわかり、分子標的薬、「ハーセプチン」の効果を予測できたという。

             

            微粒子がくっつくたんぱく質を変えれば、他のがんにも使える。

            従来の方法は蛍光が弱いため、たんぱく質の量を正確に見積もることはむずかしかった。

             

            参考・引用

            日経新聞・朝刊 2017.8.28

             


            がん検診7道県で不備

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              がん検診7道県で不備 事後評価実施せず、総務省調べ 

              総務省は30日、がん検診の精度を保つため都道府県が実施する事後評価について、17都道府県を抽出して2012〜14年度の状況を調査したところ、約4割に当たる7道県で不備が見つかったと発表した。

              北海道は評価自体をしておらず、精度の低下を防げなかった疑いがあるという。

              青森、埼玉、愛媛、福岡、長崎は主な四つの評価項目の一部が未実施だった。

              香川は望ましいとされる毎年度の評価をしていなかった。

               

              抽出調査の対象外だった30府県でも不備がある可能性があり、総務省は「がん検診の質が十分に確保されていない状況がみられる」として、所管する厚生労働省に改善を勧告した。

               

              北海道のある医療機関では、12、13年度に胃がん検診を受けた後、精密検査が必要とされた人の割合がいずれも30%を超え、適切とされる値(11.0%以下)の約3倍に上った。

              総務省は「多くの異常のない人が、がんと疑われたと考えられる」と指摘。

              逆に、がんがあるのに見逃したと疑われる例は見つからなかったという。

               

              事後評価は07年施行のがん対策基本法で推進が定められた。

              都道府県は

              (1)受診率やがん発見率など国が設定した指標のモニタリング

              (2)外部の有識者協議会による評価

              (3)評価結果の公表

              (4)検診の実施主体となる市町村への指導

              ――などにより、検診結果を検証するよう求められている。

               

              総務省によると、北海道は4項目とも未実施だった。

              埼玉は協議会の評価を受けておらず、結果も未公表。

              青森、愛媛は評価結果を公表せず、福岡、長崎は市町村に必要な指導をしていなかった。検診は胃がん、肺がんなど5種類あるが、香川は毎年度一部の評価しかしておらず、対応にばらつきがあった。

               

              北海道の担当者は「道の役割や評価方法が分からなかった。今後は適切に対応していく」と釈明している。

               

              参考・引用

              日経新聞・夕刊  2016.9.30

               

              私的コメント

              ・総務省が厚労省に改善を勧告・・・総務省がどういうことを行っている省なのかよくわかりません。

              ・「多くの異常のない人が、がんと疑われたが、逆にがんがあるのに見逃したと疑われる例は見つからなかった」・・・それはそれでいいのではないかと思います。

               


              乳がんのリンパ節転移を画像で診断

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                乳がんのリンパ節転移を画像で診断 検査の負担軽減へ

                https://medpeer.jp/news/19636

                乳がんがリンパ節に転移しているかどうか、CTとMRIを組み合わせて画像から診断する方法を開発したと、大阪急性期・総合医療センター(大阪市)が2017年7月20日、発表した。

                検査のために患者のわきの下のリンパ節の一部を採取せずに済み、負担軽減が期待できるという。

                 

                乳がんはわきのリンパ節への転移の有無が進行度の評価に重要となる。

                現在は乳房内のがん細胞が最初に転移するとされる1、2個のリンパ節を採取して調べる方法が主流だが、転移していないこともある上、腕のむくみやわきの感覚異常といった後遺症が起きる恐れがある。

                 

                新たな方法では、調べるリンパ節の位置をCTで正確に特定し、造影剤を注射したうえでMRIを使って転移の有無を評価する。体内の脂肪を転移と見誤らないよう工夫し、微小な転移も正確に分かるという。

                 

                乳がん患者70人についてこの方法で診断したところ、従来の方法で確認できた転移の有無の約97%を正しく診断できた。

                転移の見落としはなかった。

                6月末からは乳がん患者500人を目標に同センターで臨床試験に取り組んでいる。

                乳腺外科の主任部長は「画像でも高い精度で転移の有無を診断できた。臨床試験でいい成績が出れば、先進医療として導入したい」と話す。


                がん転移、細胞レベルで観察

                0

                  がん転移、細胞レベルで観察 体を透明化したマウス利用

                  マウスの体を透明化する技術を使って、がんが転移する様子を細胞レベルで観察することに東大の研究グループが成功した。

                  6日、米科学誌セルリポーツ(電子版)で発表した。

                   

                  研究グループは2014年、脂質や血液の色素を取り除く試薬を使い、マウスの全身を透明化することに成功。

                  今回は試薬を改良し透明度を上げた。

                  赤く光るように操作した腎がんの細胞をマウスの腎臓に移植して透明化したところ、肺や肝臓などに転移した様子を特殊な顕微鏡で観察できた。

                  乳がん肺がん、皮膚がんの一種のメラノーマなどでも同様に確認できた。

                   

                  この技術を使えば、抗がん剤治療の効果を確認したり、がんが転移する仕組みを解明したりすることにつながるという。

                  研究代表は「がんだけでなく、再生医療自己免疫疾患など、未発達の治療法や仕組みが未解明の病気にも貢献が期待できる」と話している。

                   

                  参考・引用

                  朝日新聞・朝刊 2017.7.6


                  リンチ症候群

                  0

                    リンチ症候群と家族性大腸腺腫症(Familial adenomatous polyposis;FAP)は遺伝性大腸がんの中でも頻度が高い疾患で、同症候群は以前、FAPと区別するために遺伝性非ポリポーシス大腸がん(HNPCC)と呼ばれていた。

                    しかし、原因遺伝子の特定によりFAPと名称による区別が必要でなくなったこと、大腸がん以外の発症リスクも高いことなどから、同症候群の疾患概念を確立し、研究に多大な貢献を果たした米・Creighton University教授のHenry T. Lynch氏の名前にちなみ”リンチ症候群"の名称が用いられるようになった。

                    現在、改訂作業が進んでいる大腸癌研究会による「遺伝性大腸癌診療ガイドライン」でも、混在するリンチ症候群とHNPCCの名称を"リンチ症候群"で統一することが挙げられている

                    参考

                    Medical Tribune 2016.9.8

                     

                     

                    リンチ症候群の診断のポイント

                    スクリーニングと内視鏡サーベイランスが重要

                    https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0829504503/


                    難治性肺がんの新治療法

                    0

                      金沢大、難治性肺がんの新治療法 抗がん剤に薬剤併用 
                      ・金沢大学の矢野聖二教授らは、治りにくい肺がんの新たな治療法を開発した。
                      KRAS(ケイラス)という遺伝子に変異があるがん細胞の表面に現れるたんぱく質の働きを邪魔し、抗がん剤の効果を高める。
                      マウスの実験で効果を確かめた。
                      この遺伝子が関与する大腸がんや膵臓がんの治療にも使える可能性がある。

                      ・KRASは細胞が増殖する際に働く遺伝子で、変異があると、がん細胞自らが増殖の指令を出すようになる。
                      抗がん剤が効かず、有効な治療法がない。
                      肺がんでは患者の5%ほどに変異が見つかるほか、大腸がんでは約4割、膵臓がんでは8〜9割で変異がある。

                      ・研究グループはKRAS遺伝子に変異があるがん細胞では、表面にあるたんぱく質の働きが活発になり、悪性黒色腫(メラノーマ)の治療に使う「MEK阻害剤」の効果を抑えることを突き止めた。
                      このたんぱく質の働きを抑える化合物などと併用すると、抗がん剤が効果を発揮する。
                      人間の肺がん細胞をマウスに移植して試し、5日後にはがんが縮小した。

                      出典

                      日経新聞 2016.5.30


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