iPSで「人工涙腺」

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    iPSで「人工涙腺」

    重症ドライアイ治療期待

    人工多機能性幹細胞(iPS細胞)から、目の涙腺に似た立体的な組織をつくることに世界で初めて成功したと、大阪大のチームが、22日までに英科学誌ネイチャーに発表した。

    チームは、将来的に重症のドライアイの治療法や薬の開発につながるとしている。

     

    目の表面は涙腺から分泌された涙液で乾燥を防いでいる。

    免疫疾患の「シェーグレン症候群」などの病気では涙腺の機能が損なわれ、重いドライアイになる。

    涙腺は成人では再生せず、根本的な治療法はない。

     

    チームは、人のiPS細胞から涙腺の基となる細胞を作製。

    特殊なゲルの中で培養し、大きさ数ミリほどの立体的な涙腺組織をつくった。

    免疫が抑制されたラットに移植すると管のような組織ができたほか、涙液に関連するたんぱく質が産生されるなど成熟化が進んだ。

     

    生着した組織の量はまだ少なく、成熟化の度合いも実際の涙腺に比べるとまだ低いとい研究チームは「組織の質の向上に加え、移植技術の確立も必要だ」としている。

     

    参考・引用一部改変

    日経新聞・朝刊 2022.4.23)


    ベーチェット病、遺伝子を解明

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      全身に炎症引き起こすベーチェット病、遺伝子を解明

      厚生労働省が指定する難病の一つで、失明を引き起こすこともあるベーチェット病に関係する新たな遺伝子を明らかにしたと、横浜市立大学などの研究グループが発表した。

      科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」に7日、論文が掲載される。

       

      ベーチェット病は、目や口、皮膚など全身に炎症を引き起こす原因不明の難病で、国内の患者数は約2万人。遺伝子変異のある人に、細菌の感染など外的な刺激が加わって発症すると考えられている。

       

      同大の水木信久教授(眼科学)らは、日本人とトルコ人、イラン人の患者3477人と健常者3342人の遺伝子を解析し、関連する遺伝子のある領域を新たに6か所発見した。これまでに11か所の変異が見つかっており、今回の研究で主要な遺伝子はほぼ出そろったという。

       

      水木教授は「主要な遺伝子が出そろったことで、発症する仕組みの解明に迫ることができる。治療薬の開発を加速させたい」と話している。

       

      参考

      読売新聞 2017.2.7


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